採用情報

暗中模職〜就職活動の道しるべ〜

暗中模職とは?

『暗中模職』は、「就職して働くということ」とは、どういうことなのかを、採用トーク風な巧言を用いることをいっさい排して、現実に即して明らかにすることを、基本コンセプトとして編まれたものです。
就職先を選ぶ基準には、将来性、安定性、規模、待遇といったものが並びますが、いわばそれらは他力本願的な条件であって、人生の主人公たる「自分」というものが抜けています。就職先の企業が、はたして、みずからの成長のための舞台にふさわしいところなのか。自分に引きつけた判断こそが肝要です。
今日の就職活動は、情報があふれかえり案内板は林立するけれども、かえってそれに惑わされ、進むべき道を手探りで歩む暗中模索の連続といえます。ですが、みずからの成長のための舞台を選ぶ行為であるという視点を忘れずに進めば、大きく道を誤ることはないでしょう。就職活動における暗中模索の道を照らす一灯でありたい、との願いが、『暗中模職』と名づけた本書には込められています。

■暗中模職 PART 13 -殻をやぶる-

「営業一本槍! 国際証券マンへの八艘飛び」

芥川さんは大手の懇意なお客さんの中でも、なぜかあまり株式に詳しくない人だった。芥川さんに株式の話をすると、「おお、それはおもしろい。買いましょう」と言うこともあれば、「芦田さん、それは見送りましょう。またいいのがあったら教えてください」と断ることもあった。株をそんなに知らないはずなのに、「これを買ってください、これはどうですか」と奨める銘柄をきちんと取捨選択するのだった。そして、それが、また見事に的中する。
あんまり不思議なので、芦田はある日、芥川さんに理由を尋ねてみた。
「どうして僕の奨める中で、いい銘柄ばっかり選ぶんですか」
「芦田さん、あんたは一生懸命売り込んでいるだけだ。だけど、わしはいろんな証券会社からいっぱい電話がかかってくる。電話で聞いとってごらんなさい。あんたが自信を持って奨めに来ているのと、上から何とか消化してくれ売り込んでくれと言われてやっているのと、声を聞いただけでもすぐに分かる。
それはあんただけじゃない。どこのセールスでも同じだ。
自分が本当にこれは素晴らしいと思って奨めている銘柄か、そうでないかは、どんなにカモフラージュしても分かる。だから、わしが当たっているというのは、わしが上手なんじゃなくて、あんたが上手なんだ。あんたが自信を持ったのは声からして違う。わしはそれだけを判断して、売ったり買ったりしているんだ」
ようするに芥川さんは、株式ツウではないけれども、人間ツウというわけだ。
ビジネスではよく、「失敗やトラブル、人間関係のもつれからは絶対に逃げるな」とか、「誠心誠意、解決に努力しろ、そうすれば必ず道は開ける」と言われる。ピンチをしのぐことで信用が芽生えるというのは、それはもちろんそのとおりだ。しかしそのようなウルトラCばかりでなく、普段の電話のやりとりから伝わる安心や信頼もある。そういう安心や信頼を得られるように、日頃から心懸けねばならない。人間ツウは営業社員の自信までを見抜いてしまうのだから。
「自分で本当に理解し、腹に落として、自信を持ってお客さんにお話しよう」
人様に話をするのに、自分の理解が中途半端で、ちょっと話をすると腰砕けになってしまう、そういうようでは話にならない。理解している人の言葉と理解していない人の言葉との違いを、お客様は敏感に感じ取る。同じことを話すのでも、理解できていることを自分の言葉で話した場合は説得力がある。説得力があるから商売ができていく。それがいい成績につながる。
この好循環をマスターしたことは営業面ばかりでなく、後に管理職となり、出世の階段をあがっていく上で、芦田にとっては大きな推進力となった。

(暗中模職 PART 13より)

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